【トランポリン技紹介】(上級編)バラニーアウトトリフィス

トランポリン




こんな人におすすめ!

・トランポリンをもっと知りたい!

・今練習していて困っていることがある!

・各技の見どころを知りたい!

おはようございます、こんにちは、こんばんは。とみゆきです。

今回は技紹介のバラニーアウトトリフィス(トリフィス)編です。

トリフィスとは「triple flip and twist」に由来する言葉で、本来は3回宙返り + 捻りがある技全てのことを指します。しかし3回宙返り + 捻りの構成をもつ技の中ではバラニーアウトトリフィスを最初に練習するので、「バラニーアウトトリフィス = トリフィス」の認識も広まったようです。

また、監修を頂いているテツくん(外村哲也さん)の最も得意とされる技です。

今回は常人では想像もできない3回宙返りの世界について、テツくんに色々インタビューしていきましょう!

外村哲也さんの公式サイトはこちら!

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トランポリンでの宙返りは骨折や脱臼など怪我のリスクがあります。

決して無茶をせず、適切なコーチ・指導・設備の元で段階を踏んで練習してください。

なお、当記事を読んで真似をされても、当方は一切の責任を負いかねます。

技動画

トランポリンの技解説。バラニーアウトトリフィス。

技の解説

  • 日本名:バラニーアウトトリフィス
  • 略称、通称:トリフィス
  • 英語名:Barani out Triffis
  • 技の構成:前方の3回宙返り + 半捻り
  • 難度点:1.7(T),2.0(P)

前方に3回回って、3回目の宙返りで半分捻って着地する技です。

昔はほとんどできる選手がいなかったそうですが、今では大会等でよく見る技となっています。

トランポリンは10本のジャンプを連続して跳ぶ競技ですが、メディアでは選手のすごさを表現する際に「3回宙返りを〇本入れた構成」などのように表現されることがよくあります。

教えてテツくん

では今回もトリフィスについてテツくん(外村哲也さん)に色々聞いていきたいと思います!

今回もよろしくお願いします!
まず3回も回るなんて目が回りそうです!どんな視界が見えているんですか?

よろしくお願いします。
宙返り中の視界は、さすがに全部の視界がくっきり見えているわけではないけれど、天井などポイントを定めて1周ごとに確認しています。

ポイントを決めて・・・想像ができません。
どのくらい回ったのかわかるものなんでしょうか?

はい、わかります。
選手はそのための訓練を膨大に積んでいるので、基本的に回転している間ずっと自分がどれだけ回っているかわかっています。

そうなんですね!
高速でくるくる回っている中でどれだけ回転したかわかっているのはすごいですね!
最後に開くときにはどのように開いているのでしょうか?

2回目の宙返りが終わったあたりで抱えていた体を開き、回転がゆっくりになった瞬間に目で自分の位置を確認します。
そして最後の3回目の宙返りはそのまま”気をつけ”の姿勢でゆっくりと回す + 半分捻りながら着地地点を目でとらえています。

なるほど、実は2回 + 1回(余韻)という感じなんですね。
これだけの大技、初めて跳んだ時のことを覚えていますか?

もちろん覚えています!初めて回したのは中学一年の冬でした!
当時(1997年)はまだ日本でトリフィスを回していたのは絶対王者の中田大輔さんだけだったので、ジュニアの僕が回したらきっとみんな驚くだろうと思ってわくわくしながら挑戦しました!

1997年というとまだトランポリンがオリンピック種目になる前ですね!
しかも中田さんというとシドニー(2000)の代表だった方ですね!
ではその当時日本最年少でトリフィス回していたのではないでしょうか?

そうです(笑)
ですがその数分後に3歳年下の長崎 峻侑君も挑戦&あっさり成功を成し遂げ、
あっさり最年少の座を明け渡しました(泣)

それは悲しい・・・

トリフィスとは1997年からのお付き合いとのことですが、トリフィスは超必殺技というイメージなんでしょうか?
それとも歴戦を一緒に戦ってきた相棒という感じでしょうか?

トランポリンには必殺技というのはありません。というのも高度な技になるにつれ難度は上がるけど、それ以上に出来栄えで大きく減点されトータルの点数が簡単に下がってしまうからです。

加えて僕の場合は世界的にも稀な縦回転が得意な選手だったので、トリフィス全般頼れる相棒的なイメージを持っています。

頼れる相棒ですか、信頼感をすごい感じます!
練習量の賜物ですね。

最後になりますが、テツくんから見た世界のトリフィスBEST3を上げるとしたら誰でしょうか?

同3位:中国 董棟(董栋:ドンドン)選手
抜群の技のキレを、抜群の安定感で発揮し、メダル獲得数歴代1位の絶対王者です。

同3位:ロシア デミトリ・ウシャコフ選手
背が高いハンデを感じさせない回転効率の良さで、ダイナミックな線の美しさとキレのある
トリフィスを両立させた稀有な存在です。

2位:中国 高磊(ガオレイ)選手
世界の中でも異次元の高さのジャンプから繰り出される力強いトリフィスは、余裕がありすぎてもはや2回宙返りのようです。

皆さん2008年の北京から2021年の東京まで男子のメダリストに入っている方ですね。
1位もメダリストの方でしょうか?

栄えある第1位はまだオリンピック出場経験のない選手。
日本の西岡 隆成選手です!!

2021年に高校生にして初出場を果たした世界選手権で挑んだ構成はなんと驚きのトリフィス7本で、難度点の世界最高記録を更新しています!!

普通なら出来栄えが悪く大減点で勝負にならないところを、美しく通し切り日本歴代最上位の2位になり銀メダルを獲得しています。

世界最高難度と、トータルの点数という通常相反する要素を両立させた驚きのパフォーマンスを発揮しました。
2020年代の10年間はきっと彼の時代になると言っても過言はないでしょう。

そうそうたるメダリストを抑えての堂々の1位・・・。
今後とも目が離せませんね。
ちなみにテツくんがランクインしていないのは何故でしょうか?

あ、もちろん僕は殿堂入りなので(笑)

西岡 隆成選手は2022年5月22日の全日本年齢別で優勝をし、世界選手権への切符を手にしています。

まとめ

ここまで読んでくださってありがとうございました!

トランポリンの大技、トリフィスについて見どころやどんな視界なのかを色々インタビューしていきましたが、いかがだったでしょうか?

この記事でトランポリンの魅力やトリフィスのすごさに興味を持ってもらえたら嬉しいです。

今回のポイントを踏まえて観戦をより楽しんでいただけたら嬉しいです!

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この記事があなたの一助になりますように^^!

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